ひな祭りのご当地お菓子、岐阜「からすみ」は故郷の味!
2016/02/07
岐阜県の東濃地方を流れる中津川。
その辺りの特産品として有名なものとして「からすみ」があります。
「からすみ」と聞くと「珍味の?」と思われるかもしれませんが、
和菓子として古くから親しまれている伝統銘菓になります。
では
和菓子としての「からすみ」を見ていきましょう!
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お祝い菓子として伝統を守り続ける「からすみ」
岐阜のお土産というと「栗きんとん」などが有名ですが、
お祝いの席でのお菓子といえば、「からすみ」というぐらい
その地方に住む人々に浸透しています。
「からすみ」は、米粉に黒砂糖などのいろいろな味を混ぜ、それを蒸しただけの懐かしいふるさとの味です。
特にひな祭りになると、ご家庭で作ったものを
お隣さんや親戚一同に配り歩くといった習慣もあるそうです。
ふるさとの味、からすみ
からすみは岐阜県の東濃地方を流れる中津川周辺の特産品になり
伝統的で素朴な和菓子です。
見た感じは「ういろう」に似ていますが
形は富士山のような山のかたちになっています。
お味はいろいろなバリエーションがあり、プレーン、黒砂糖、抹茶、レーズン、くるみなどと種類は豊富です。
食感はういろうよりも少し固くもっちりしています。
ひな祭りのお供えだけではなくお祝い時のお菓子でもあり
また普段のおやつとしても食べられています。
中津川周辺の皆さんに愛され続けている和菓子なのです。
からすみの由来
からすみと聞くとボラの卵の珍味を思い出しますよね。
でも岐阜の中津川市の人たちは、お菓子の「からすみ」が頭に浮かぶそうです。
それだけ親しまれている「からすみ」ですが、
珍味の「からすみ」と和菓子の「からすみ」は無関係ではないみたいです。
からすみの由来についてみていきましょう!
江戸時代までさかのぼります。
当時、ボラの卵巣で作る「からすみ」は珍味として非常に高価もので、しかも縁起の良いものだったのでお祝いごとに重宝されていました。
しかし、この地方は海に面しておらず庶民には高級品だったため、手に入れることはできませんでした。
そこで「からすみ」のような縁起の良いものを作りたいと考えた人々は、桃の節句の際にお供えする縁起の良いお菓子を作るようになり、珍味の「からすみ」の代用品として、それを「からすみ」と名づけたことが始まりだったそうです。
故郷の味がする「からすみ」。
口の中で故郷を感じてみるのも楽しいと思います。
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