ひな祭りのご当地お菓子、長崎「桃カステラ」の背景が奥深い!
2016/01/30
長崎の伝統的なお菓子「カステラ」。
そのカステラと桃がコラボしたのが「桃カステラ」です。
3月3日のひな祭りには「桃カステラ」を食べることが
長崎では定着しています。
ではどうして桃カステラが誕生し、ひな祭りに食べられるようになったのでしょうか?
今回は可愛い形と色合いの桃カステラを調べてみました。
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長崎の桃カステラ
なぜ桃とカステラがコラボしたの?
長崎は中国との貿易の窓口でもあったことから多くの中国製品や文化が入ってきました。
なかでも中国の
「桃を不老長寿の果実とし桃を使った長寿を願う風習」
が長崎で広まることになりました。
その結果、
長崎の伝統菓子であるカステラと長寿を意味する桃が組合わされ、
桃カステラが誕生することになりました。
中国の風習と長崎の伝統がコラボした結果=桃カステラなんですね!
では長崎カステラの歴史もみていきましょう。
長崎カステラの歴史
カステラは、室町時代末期から始まった南蛮貿易によって伝わったとされています。
南蛮貿易とは、日本とポルトガルやスペインとの貿易のことで、
歴史の教科書に必ず出てくる「種子島に鉄砲伝来」にも関係しています。
当時のカステラは、スペインのカスティラ王国のパンとして長崎に伝わりました。
その後は「カステラ」と名づけ、長崎独自の「カステラ」として作り続け
さまざまな改良を重ねて現在のカステラとなりました。
室町末期に伝わったカステラの原形が、長い年数と職人たちの努力によって
今日の美味しいカステラになったと思うと感慨深いものです。
なぜひな祭りに桃カステラを食べるの?
もともとは、初節句を祝ってくれた人にお祝い返しで桃カステラを送っていました。
少し変だと思うかもしれませんが、お祝いしてくれた人の長寿を願うという気持ちが込められていたそうです。
しかし今日ではその風習も変わってきて
「女の子が長寿や健康に過ごせますように!」
とお祝いするようになり、桃の節句であるひな祭りに食べるようになりました。
時代と供に考え方や風習も変わっていくものですね。
でも「桃カステラ」を囲む皆の笑顔は、これからもずっと変わらないでしょうね!
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