雛人形 三人官女の1人が眉毛なしって本当?
2016/01/30
見てるだけでも優雅な気持ちになれる雛人形。
その中でも女の子の憧れと言えば、やはりお雛様ですよね!
きれいな着物におしとやかな表情…「雅」という言葉が似合います。
さて、そんなお雛様の下の段に並んでいる三人の女性たち。
そう、三人官女です。
三人官女は、お姫様のマネージャー的な存在で、
バリバリ仕事が出来る選ばれた女性たちなのですよ!
今回はそんな三人官女にスポットを当ててみましょう!
スポンサーリンク
三人官女の意味や役割・上下関係・持ち物は?
三人官女の意味
まずは三人官女の「官女(かんじょ)」の意味ですが、
官職を持ち宮廷に仕える女性のことを言います。
つまり三人官女は、お内裏様に仕える宮廷の女官であり、
ちゃんとお仕事を与えられ、責任を持って働いていたことになります。
三人官女の役割
では、どんなお仕事をしていたのでしょう。
三人官女の役割は、ひとことで言えばお雛様の付き人です。
付き人といってもお世話係だけでなく、敏腕マネージャー的な存在です。
あるときは、歌を詠んだり楽器を演奏したりしてお雛さまを楽しませ、
またある時は、お雛様に勉強も教えるたり、さらには身の回りのお世話もする。
いろんなことが出来るマルチウーマンなのです。
三人官女にも上下関係があるの?
そんな彼女たちの中にリーダー的な官女がいます。
3人の中でどの女性か分かるでしょうか?
そう!1人だけ座っている官女です。
彼女は、眉毛がない!しかもお歯黒!!
その意味は分からなくても見た目の威圧感バリバリですもんね。
怖がらすために眉毛を剃ってなくしているのではなく、
昔の既婚女性の習慣なのです。
つまり年長の官女になるとされています。
このことを知らないと
「あれ~眉毛がない!書き忘れてるやん!!」
となるかもしれません。
あとの二人は若い官女となり、着物も真ん中の官女と違っています。
三人官女の並べ方と持ち物
三人官女の並べ方ですが、
向かって左から
「銚子(ちょうし)」⇒「三方(さんぽう)」⇒「長柄銚子(ながえのちょうし)」
の順に並べます。
もし銚子や長柄銚子が分かりにくい場合は、
あとは残りの官女の脚を見てください。
台の外側の脚が前に出るよう女官を立たせる
と正しい並べ方になります。
次は
三人官女が持っている持ち物です。
向かって左端の官女が持ているのは「銚子」です。
銚子はお酒を注ぐための器で、長柄の銚子(右端の官女が持っている)にお酒を注ぐ役割があります。
真ん中の官女が持っているのは「三方(さんぽう)」です。
三方は盃が乗っている台のことです。
そして最後に
右端の官女が持っているのは「長柄の銚子」です。
長柄銚子もお酒を注ぐためのものですが、盃に注ぐ役割があります。
つまりお酒の注ぎ方を表していて
銚子に入っているお酒を長柄銚子に移し、最後は盃に注ぐ
といった流れになっています。
こうして見ると、三人官女の中でもいろいろな役割があり
これからは違った角度でひな祭りを楽しむことができますね♪
スポンサーリンク
スポンサーリンク