ひな祭りのご当地お菓子、京都の「ひちぎり」が上品すぎる!
2016/06/09
京都といえば和菓子。和菓子といえば京都。
と言うぐらい京都の和菓子は歴史を持っています。
京都には老舗和菓子屋がたくさんあり、
代々受け継がれた伝統の製法により
その店独自の味が継承されています。
ひな祭りのお祝いにも京都ならではお菓子があり
その中でも「ひちぎり」という上生菓子が有名です。
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京都の和菓子ひちぎり
ひちぎりは、京都では誰もが知るひな祭りに食べるお菓子です。
その形は、よもぎ餅を丸めてひしゃくの形にし、
上に赤や白の餡またはきんとんを乗せています。
そして一番の特徴は
台になっているひしゃくの柄の部分が、引きちぎった形(角のような形)になっていることです。
初めて「ひちぎり」を見たときは、
職人さんの繊細で丁寧な仕事っぷりに感動し、
お味も見た目もとても上品だったことを覚えています。
またカラフルな可愛い色合いも特徴的で
基本的に使われる色は、赤色(ピンク)・白色・緑色です。
この3色カラーは、菱餅などに使われる色の意味合いと同じで
「雪が解けて大地に草が芽生え、桃の花が咲く」
という春の訪れを意味しています。
(※色の意味には諸説があります)
京都では、ひな祭りの時期になると
和菓子屋さんの店頭に「ひちぎり」がずらりと並べられ、春の訪れを感じられます。
老舗の人気店では、即完売になるほどです。
ひちぎりの名前の由来
漢字で書けば「引千切」となります。
生地を成形する際に、ひしゃくの形の柄の部分を「引きちぎる」というところからきていて、
昔の宮中で餅を丸めることが手間で引きちぎって作ったことがルーツであると言われています。
このことから「ひちぎり」の名がつき、同じ意味で
「引きちぎり」「ひちきり」」「ひっちぎり」といろいろな名前で呼ばれています。
ひちぎりの起源
ひちぎりの始まりは、さかのぼること平安時代。
宮中の祝いの儀式で、子供の頭の上にお餅を三度触れさせる「いただき餅」が起源だと言われています。
この儀式で用いられた餅は、丸いお餅で真ん中がくぼんでおり、そこに小豆あんを乗せていたとのことです。
京都の和菓子職人にとっての「ひちぎり」
「ひちぎり」は1つ1つ手作業によって和菓子職人が丹精こめて作る和菓子です。
見た目の美しさや楽しさはもちろんですが、
美味しさや素材の良さにもこだわりがあります。
それぞれのお店が独自のひちぎりを作っており、
いかにお客様に喜んでもらえるかも
和菓子職人にとって腕の見せ所であるそうです。
その他にも
京都ならでは和菓子として有名な水無月があります。リンク先で詳しく紹介されています。
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